FM88.8 瞑想RADIO

瞑想のある毎日。

「頭寒足熱」の格言にみる、真の中庸と瞑想について②


2月16日の誘導瞑想動画
でのお話のまとめ、第2回です。

 

お話の要点は、このようなものでした。

「頭寒足熱」という格言をひも解いてみると、本当に満ちた「中庸」とは何か、ということと、瞑想するとなぜ満ちた状態・境地が訪れるのか、ということが見えてきます。

 
前回は、「頭寒足熱」と「中庸」という言葉について、見てみました。

ちなみに先生は、「中庸」という言葉を、「統合」という意味でも使っています。

 

今回は、この「頭寒足熱」と「中庸」について、チャクラの色や、霊的な伝統で言われていること、自然摂理などを例に、さらに詳しく見ていきます。

 

頭寒足熱と、チャクラの色


このブログをご覧の皆さまは、「チャクラ」という言葉を、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

「チャクラ」とは、サンスクリット語で、「円・円盤・車輪」などを意味する言葉です。おもにヨガや仏教の伝統で使われていて、頭部、胸部など、人体の各部分における「中枢」「エネルギーセンター」であると言われています。


代表的な7つのチャクラには、それぞれ色があるというのが通説で、先生ご自身も、一人ひとりに「色合い」があることを、確かに感じていらっしゃるそうです。

それらが何色であるかということは、自分も一応、知識として知っているつもりでしたが、あらためて見てみると、それぞれの色は、「寒色」と「暖色」に分けられ、ナルホド、上に行くほど「冷たい色」に、下に行くほど「熱い色」になっていて、たしかに、「頭寒足熱」とも言うべき、色配置がされています。

いまや大人気キャラクターとして、LINEスタンプも出ちゃいそうな勢いの、「ひろきくん」に、ここで登場していただきましょう!

(よ!人気者!)

チャクラは、このような色として配置されています。

f:id:Yuichirokun:20160216211645j:plain


頭の周り、いわゆる「知性」にまつわるものは、ズバリそのクールな性質が色にも出ている、というわけですね。「冷静さ」によってその特色は発揮されるため、文字通り「冷やす」こと(=頭寒)が大切であるそうです。

対して、胸より下のカラダ、つまり実際に動かす「活動」にまつわるものほど、やはり活発な明るい色で表されていて、「活発」であるほどその特色は発揮されるため、文字通り「暖める」こと(=足熱)が大切であるそうです。

そして、3つの「寒色」と、3つの「暖色」の、ちょうど中間の胸のあたりにある「ハートチャクラ」は、グリーンであるとされていますが、この色こそ、極端に走らないがゆえの「癒し」の色、まさに「中庸」の色になります。

と同時に、「ハートチャクラ」は、下の3つのチャクラと、上の3つのチャクラを「統合」してつなぐ、「センター」としての役割もあるそうです。

寝坊してしまった先生が、「あちゃー!またやってしまった!」と、上(頭、判断、評価)のほうがアツアツになってしまった状態に、頭から水をかぶったことで、上のほうが冷やされ、「頭寒足熱」のバランスに「統合」されて、統合と中庸の部位である「ハートチャクラ」が意識され、「ハートに落ち着いた」という感覚になったものであると思われます。
(そして、自然な「反省」が、そこにはあったそうです。)

 

「中庸」の例は、ほかにもいっぱい!


さて、「中庸」「中道」こそが、宇宙における全ての解答である!と言わんばかりに、このハートチャクラをはじめ、「中庸」「中道」の例は、たくさんあります。

たとえば、ハートチャクラの形は、このような「六芒星」であるとされています。

f:id:Yuichirokun:20160216213145j:plain

(フルフィルメント瞑想 ハート・マントラ インストラクションワークブック コース1より)


先ほど、ハートチャクラは、下の3つのチャクラと、上の3つのチャクラの、ちょうど真ん中、センターに位置すると説明しました。

下の3つのチャクラを、生殖や活動に関わる「低次のチャクラ」、上の3つのチャクラを、知性や宇宙といった高次のものに関わる「高次のチャクラ」として、これを「統合」する位置にある、このハートチャクラのシンボルも、やはり「低次の三角形」と「高次の三角形」を統合して合わせた形(六芒星)となっているのです。
(低次の三角形と高次の三角形にも、それぞれ意味がありますが、ここでは割愛いたします。)

自分の中にある、低次なものと、高次なもの。

これらが統合され、バランスが取れるとき、ハートは開かれるのでしょうか。

はたまた、ハートが開かれるとき、これらは自然と統合されるのでしょうか。

いずれにしても、「頭寒足熱」は、その一助になると言えそうです。

 

そのほか、「陰陽を表す太極図」というのをご存知でしょうか?

中国に始まった「陰陽」思想では、森羅万象、宇宙のあらゆる事象・事物を、陰と陽に分けて、万物の変化は、これら陰と陽の働きによって起こるとしています。

f:id:Yuichirokun:20160216215533j:plain

この「陰陽を表す太極図」は、太陽と月、男と女、熱い冷たい、などに代表される「陰と陽」が統合している、つまり「中庸」のマークとしても、見ることができるのです。

 

以上に見てきたような、「ハートチャクラ」や「陰陽」のシンボルだけでなく、たとえば人生における浮き沈み、幸せなことや、苦しいこと、喜怒哀楽、、
それらを偏りなく、すべてを味わい、超えてゆくときにも、「平安」という「中庸」は、訪れます。

 

人体、宇宙、自然摂理、霊性の進化、人生とは、

すべて「統合」という名の「中庸」に向かってゆく、旅路にある。

このように、思えてきませんか?

 

さて、次回はいよいよ、ここに「瞑想」が登場します!

これまでの「頭寒足熱」と「中庸」に、「瞑想」を加えて、解説はクライマックスを迎えます。