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FM88.8 瞑想RADIO

瞑想のある毎日。

100分de名著 道元『正法眼蔵』第1回 「身心脱落」とは何か?(瞑想RADIO的まとめ)

きょうもFM88.8 瞑想RADIOまでアクセスいただきまして、ありがとうございます!

NHK Eテレにて、"100分de名著"(毎週月曜日/午後10時25分~10時50分 <再放送>水曜日/午前5時30分~5時55分、午後0時00分~0時25分)

道元『正法眼蔵』第1回 「身心脱落」とは何か?を見ました。

 

道元とは、永平寺を開いて、禅の思想を日本中に広めた、鎌倉時代初期の禅僧です。

道元の教えが著された『正法眼蔵』を読み解くシリーズの第1回は、道元の言う『身心脱落(しんじんだつらく)』って何?というテーマでした。

『正法眼蔵』の「正法」とは、"お釈迦様の説かれた正しい教え"という意味で、それらはお経となって「蔵」に納められているが、それを正しく読み解く智慧としての「眼」を持つことのできるもの、ということになります。

 

道元はその昔、悩んでいました。

『仏の教えでは、人間はもともと仏性を持ち、そのままで仏であると教えているのに、何で仏になるため(悟るため)に、修行をしなくてはならないんだろう・・』

様々な人に聞いて回っても、満足の行く答えが得られなかったそうです。

24歳のとき、中国の宋に渡っても納得の行く答えが得られず、諦めかけて日本に帰ろうとしていたある朝、道元は大勢の僧とともに坐禅をしていたとき、

居眠りをしていた修行僧に、如浄という禅師が叱りました。

「居眠りをしていては、目的が果たせるものか! 参禅はすべからく、身心脱落なるべし!」

この言葉を聞いて、道元は迷いから目覚めたといいます。


「身心脱落」とは何か?

それは、「身も心も(自我意識の一切を)捨て去る」ことであるそうです。

では、どこに身と心を捨て去るのかと言えば、それは、「本来仏である、悟りの世界に身と心を投じる」とのこと。

悟るための修行とは「迷い」であり、そのような迷いをすべて取り払って、悟り(仏)の世界に合一すべきである。

ー我々は仏であるからこそ、このような(仏と合一する)本当の修行ができる。

仏になったように、修行をするのだ。

道元は、このように目覚めたということでした。

 

仏教思想家で大好きな「ひろさちや」さんの例えが、面白かったです。

ひろさちやさんは、自我意識を"角砂糖"に例えて、自我意識とは角砂糖のようにぶつかり合ったり崩れたり、慌てて修復したりするものだが、角砂糖をお湯(悟り)の中に投じてしまえば、溶けてしまう。

これが身心脱落であると考えると、何だか分かりやすいですね。

お湯という悟りの世界に「私」を放り込むことが、身心脱落であると。

では、身心脱落するとは、どんな境地なのか。

そこには、空(くう)を想わせる世界が描写されています。

 

現実世界を「われ」という立場を離れて眺めるとき、すなわち身心脱落したのちには、迷いもなく悟りもなく、諸仏なく衆生なく、生もなく滅もない。


そして、今回最も心打たれた道元の言葉が、次のようなものでした。

 

自分のほうから宇宙の真理を

悟ろうとするのは迷いであり、

宇宙の真理のほうからの働きかけでもって

自分を悟らせてもらえるのが悟りである。

 

つまり、角砂糖である自分が、お湯という悟りの世界(空)に飛び込まないといけないと思っているうちは「迷い」であって、本当の悟りとは、お湯をぶっかけられることにある、というのです。

・・そういえば、以前、和歌山県新宮市の旅で、18年間山にこもっていたヒカルさんという方と、お話しをさせて頂いたとき。

一眼見るだけで相手の前世が分かり、相手の情報が洪水のようにダウンロードされてしまうから、普段は人と目をあまり合わせようとしないという、そのヒカルさんも、

「"開くとき"というのは、一人一人〇〇歳のいつという形で、いくつかタイミングが決まっていて、そのときどういう状態かによって、開いたり、開かなかったりする。だから、自分から(悟りに)向かっていって開くことは、まず無い。向こうから来る。」

と言っていたことを、ふと思い出しました。

さて、

さらには、道元は「迷ってはいけない」などどは、一言も言っていないんですね。

「迷っていてもいいのだ」ということが心底分かる(丸ごと受容してしまう)のが、悟りであると。

(迷っちゃダメ!といって悩むのが「迷い」。)

そして、自己だけを溶解させるのではなく、自己の中の他者も溶解させる(脱落させる)ことが大切である・・と、番組の内容は続いていきます。


う〜〜ん、面白い!

瞑想をやってきた今だからこそ、『正法眼蔵』に色々な発見がありそうですし、瞑想のことをお話させて頂く立場になったからこそ、読んでおきたいなぁという本が、いっぱいいっぱいあります!

また何か、面白い本を読んだら紹介しますね(^ ^)

(先ほどの、ヒカルさんから聞いたお話しを綴っている記事は、こちらです↓  よかったらお読み下さい☆)

fm888.hatenablog.jp

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ありがとうございました!